川柳を始めて見る

川柳はおじいちゃんがやるもの

川柳というと、おじいちゃんがやるものであり若い人はやらないと思っている人も多くいます。
そして、なんとなく高齢者がするというイメージから若い人がやるのは恥ずかしいとかカッコ悪いというネガティブなイメージを持たれてしまうことも多いです。

しかし、川柳を始めてみればわかるのですが、句を詠むことによって日常で感じられることが増えたり語彙が身についたりとたくさんのメリットがあります。
若いうちから始めることによってたくさん得られることがあるのです。

川柳のルール

川柳というのは、五七五音のリズムで人情を詠むものです。
そして、これだけの文字数のなかで人や社会を風刺する内容を盛り込んでいるものでもあります。

文字数から俳句との違いがわからないという人も多いですが、俳句というのは文語体で詠みますが、川柳は表現が俳句よりも自由であり、切れ字や季語といったものを使用する必要もありません。
また、俳句にはテーマが自然や動物、地球、宇宙といったものが挙げられるのに対して、川柳というのはあくまでも人間そのものを詠んでいきます。

俳句でも人間について詠むのですが、あくまでも自然の中にいる人間のことであり、人間単体にフォーカスを当てるものではありません。
川柳というのは人の感情や生活、そして自分自身など人にテーマを絞ってあらゆる角度から切り込んでいくのです。

最近では自分や周囲の人間を知るための一つの勉強方法として、中学や高校の授業で川柳を取り扱っているという学校もあります。
そして、川柳コンクールについても学生向けのものが開催されており、川柳は高齢者向けのものという認識はなくなりつつあるのです。

川柳を行うメリット

川柳を始めることによる最大のメリットは語彙力・表現力が増えることです。
短い言葉の中に自分の伝えたいことを盛り込んでいくためには、上手に言葉を選ぶことが必要になります。
表現の工夫であったり用いる言葉の工夫をしたりすることが必要であり、そのためには表現スキルや語彙力のアップが必要です。

また、自分の考えていることや気持ちを上手に表現するための練習にもなります。
日頃感じていることはあるけれどもそれを表現することができないという人はたくさんいるものです。
旅行に行った時に感じたことを残すのに、絵心がある人が絵画で残すように、語彙が身につけば川柳で残すということもできるようになります。

川柳をすることによって人との繋がりも生まれます。
川柳講座に参加をしたり、コンクールに応募をしたり、オフ会に参加したりということで共通の趣味の友人を見つけることもできるのです。
大人になって新しい友達ができるというのはなかなかないことであり、とても大事な機会でもあります。