塗り絵を始めてみる

塗り絵を始めるメリットはたくさんある

大人の塗り絵にハマる人が増えています。
もちろん、楽しいからハマるのですが、大人の塗り絵って楽しいだけでなくメリットがいろいろあるのです。

まずは、脳の活性化に効果があります。
後頭葉で、絵を見てどんな塗り絵か認識し、側頭葉にアクセスして過去に見た形や色を思い出させ、頭頂葉では塗り絵をするための構図を考えるという役割を果たすのです。
そして、そういった絵の情報が前頭葉に送られ、前頭連合野でその情報をもとにどのように作業を進めるかの計画が立てられます。
そうなると、運動野でプランに従った運動として塗り絵が行われるというわけです。

このように考えてみると、塗り絵をすることってものすごい脳の働きと思いませんか。
塗り始めて30秒後にはもう脳は活性して、時間をたつのを忘れるぐらいに塗り絵に夢中になります。
この夢中になるエネルギーがアンチエイジングにとって大事なことです。

塗り始めると心の中が静まって瞑想状態になりますから、日常のイライラも解消できます。
夢中になることで余計なことを考えなくてもすみますから、嫌なことは忘れるものです。
こういった楽しい有意義な時間を持てるのは、大きなメリットになります。

そして、指のトレーニングにもなるのです。
日々、パソコンやスマホをさわっていると、細かい指の動きが必要ないので、指が退化してしまうのをご存知でしょうか。
そうなると、字を書くのもヘタになってしまいますから、子供の文房具に名前を書く時など、うまく書けないことがありますので要注意です。
その点、大人の塗り絵は細かな指の動きもできますから、指を使うトレーニングとしては最適な作業になります。

色鉛筆の選び方も気にしてみよう

もう一つ、塗り絵で大事なのは色鉛筆選びです。
塗り絵に適しているのは安すぎない色鉛筆ですが、うんと高い物を買わなければいけないわけではありません。
名の通ったメーカー品のもので、ほどほどのお値段の物を買い求めましょう。
安いものですと芯が硬すぎて、すぐに芯が折れてしまったり、上手に削れなかったりでうまく取扱いできないものです。

その点、メーカー品のものですと、芯が柔らかく、塗りやすいものです。
特に初心者は、このような色鉛筆で始めた方が塗りやすいので早く上達できます。
色数は初心者だと24~36色が良いでしょう。
余り多すぎても使いにくいでしょうし、逆に12色などのように少なすぎても色数が物足りなくてきれいに塗れないものです。

このようにして、色鉛筆使いにも慣れたら、他の塗り絵道具にも挑戦してみてください。
水彩色鉛筆、水彩絵の具、クーピーペンシル、クレパス、パステル、カラーペンも良さそうです。
脳の活性化にもなり、癒し効果もあるのであれば、塗り絵は最高の趣味です。
一度、童心に帰った気持ちで大人の塗り絵を始めてみませんか。